bandcampと3月の夜遊び
bandcampに1曲アップしました。
japan-merryghosts.bandcamp.com
そして3月(もう今週末ですね)のMerry Ghostsライブ予定です。
初めて対バンする方々の多い3月、楽しみです!
■3/1(金)@梅田HARD RAIN
「キ・カ・ク・ガ・イ」
ソープ嬢変死
HNTL
kevin
テコ(JACK STRAW)
Merry Ghosts
start19:00 adv1800
■3/9(土)@神戸HELLUVA LOUNGE
COSMICOS “Dream Baby Dream” レコ発!
COSMICOS
FASHION KEYS
The Young Pennsylvanians
Merry Ghosts
start19:00 adv1500
■3/22(金) @心斎橋HOKAGE
[MONSTER RAINBOW]
サガシュウ(Kochi)
krzywy las(スーパーライフ,DeepGreen,El Pacheco)
アナログエイジカルテット
Merry Ghosts
start19:30 adv1500
「最近の二冊」
久しぶりに都筑道夫、中高生の頃読み耽った栗本薫や小松左京のミステリー、スパイ小説と同じ匂いのする世界。作中作のスパイ小説(加えて忍法帖!翻訳文体も面白い、猿飛佐助はサスキー・ザ・フライング=モンキーで霧隠才蔵はサイゾー・ザ・ミストマン笑)と翻訳者の周りで起こった事件が関連しているのでは…?というトリッキーな設定も楽しかったし(謎解きに関しては…ちょっと無理があるのは否めないけど)、東京オリンピックの頃の町並みも面白い。結末のやり切れなさ・寂しさも含め懐かしい気持ちで読了。
ミステリーを読む醍醐味、私にとっては、事件の特異さやトリックの目新しさや謎を解く爽快感等々はあまり関係ないのです。さほど興味ないです。それよりも事件やそのやりとりから見えてくる風景(その時代を反映した思想、人間の複雑かつ単純な心象風景とかも含めたもの)や、おそらく社会で少数派であろう人々、過敏な人、過剰な人、社会におけるハミゴたちに対する作者の優しく繊細な眼差しを発見・再確認したりする方が断然、心が躍る。この作品でもブルブルと心が震えました。ヨシ、せっかくだからなめくじ長屋の捕物帳でも引っ張り出してくるかな。
江戸川乱歩によって「古き魔術」と紹介されていた表題作「いにしえの魔術」、乱歩の指摘通り萩原朔太郎の「猫町」の趣きはもちろんだが、日影丈吉「猫の泉」よね、と楽しむ。猫はやはり、魔術、サバト、幻想怪奇小説と相性が良い。(いつか猫と暮らしたい)